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鉄筋コンクリートの建物の、コンクリートを流し込んで基礎土台を造ったり、建物の躯体形状を造る時に行う工事を、型枠工事といいます。型枠大工は、鉄筋の骨組みとベニヤ板を設置していくのが仕事となっています。鉄筋コンクリートの建物の多くは、この型枠工事で成型されたものです。建物における非常に重要な工程になりますので、型枠においては、工事の質を落とさないため機械化が行われず、型枠大工が人の手で設置を行っているのが現状となっています。
型枠工事にはいくつかの種類があります。ここでは、主な3種類の工法を説明します。
日本における型枠工事のほとんどが、合板型型枠工法を採用しています。木製のベニヤ板で器を作る工法のことで、コストパフォーマンスに優れているのが特徴です。また重量が鋼板型枠と比べて軽く、作業効率がいいのも、合板型型枠工法が選ばれる理由となっています。
システム型枠による施工を行っています。繰り返し使用可能であり、打設後は脱型クレーンで吊込み、再度設置を行います。効率的な展開を可能とし工期短縮にも一役買っています。
コンクリート化粧打ち放し工法です。脱型後がそのまま仕上げとなり、ベニヤの割付、Pコンの位置が外観に大きく影響します。
ここでは、型枠工事の流れを説明しています。
加工図の作成から、次の工程を受け持つ施工業者への引き渡しまで、
その間にいくつかの工程があります。
施工図を元にどんな形状の型枠が必要かを考え、加工図を作成します。 CADデータを使用して正確な寸法を算出します。
加工図を元に、梁や柱型などのパーツを加工する工程です。あらかじめ、加工 場で、製作してから現場に搬入します。
加工した型枠材をどこに設置するのか。その位置を把握する為に必要な工程がスミ出しです。 〜印をつけていき、その点を結ぶ線が型枠の建つラインになります。 施工精度に関わる重要な工程です。
型枠のパーツを組み立てて、コンクリートを流し込む器を造っていく工程です。 コンクリートを入れた時には、外向きに圧力が掛かりますので、しっかりと 銅管を使って留めていきます。この工程を正確に行わないと、建物の躯体に 影響が出るためかなり重要な工程だといえます。